こんにちは。水玉あいです。
私は2019/7~2019/10の約4か月間600万円程度で80万通貨のトルコリラ円のサヤ取りを実践しました。
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トルコリラ円のスワップサヤ取りの実績公開!期待利回り16%で再稼働
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その結果、FXスワップのサヤ取りで考えられる代表的なリスクであるサヤがなくなる事態が発生したので、それについて記載したいと思います。
こんな方におすすめ
- FXスワップのサヤ取りのリスク管理が知りたい
期待利回り16%がたった3%に?
FXスワップのサヤ取りを行う際のリスクについては、下記の記事で詳しく記載していますが、今回は「サヤがなくなるリスク」を経験しました。
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FXのサヤ取りは儲からないのか?まずは3つの手法を理解しよう
こんにちは。水玉あい(@aitama_go)です。 色々な投資家と話をしているとFXのサヤ取りという手法もおすすめされますが、個人的にはこの手法は「手間がかかる割に利回りは ...
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具体的な実績をお見せします。
こちらは第1回目のサヤ取りで10万通貨を運用しました。最初は140万円程度で期待利回り8%を目指して運用を開始し、途中で資金を半分にして期待利回り16%を目指した結果です。
運用期間 | 投資元本 | インカムゲイン(スワップ損益) | 想定年利(%) | ||
買い | 売り | 計 | |||
2019/2/26~ | 1,372,000 | 6,000 | -4,240 | 1,760 | 16 |
2019/3 | 1,372,000 | 34,840 | -26,570 | 8,270 | 7 |
2019/4 | 764,000 | 37,870 | -30,830 | 8,800 | 14 |
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トルコリラ円のスワップサヤ取りを期待利回り8%で運用開始
こんにちは。水玉あい(@aitama_go)です。 FXのサヤ取りは、こまめなメンテナンスが必要であるものの、ある程度想定通りのリターンを得ることができたり、 ...
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こちらの結果が想定通りだったので、サヤがあるうちに稼いでしまおうと8倍の通貨量と資金量で再開した結果がこちらです。
運用期間 | 投資元本 | インカムゲイン(スワップ損益) | 想定年利(%) | ||
買い | 売り | 計 | |||
2019/7/8~ | 6,012,800 | 200,080 | -199,200 | 880 | 0.2 |
2019/8 | 6,012,800 | 196,000 | -181,840 | 14,160 | 2.8 |
2019/9 | 6,012,800 | 178,320 | -166,000 | 12,320 | 2.5 |
2019/10 | 6,012,800 | 177,440 | -164,800 | 12,640 | 2.5 |
買いスワップと売りスワップの第1回目と第2回目を比較していただければよく分かりますが、明らかに買いスワップが減っています。
第1回目は10万通貨で約35,000円もらえていたので、8倍で運用している第2回目は約280,000円もらえるはずです。
ところが200,000円以下と大きく減ってしまいました。
サヤが減った場合の対処法は?
さて、問題はこの状態にどう対処するか、ということです。
対処法は3つあります。
1つ目は、潔く運用を止めることです。
2つ目は、経過観察をすることです。この場合、注意深くサヤを確認しながらある特定の水準になったら運用を止めましょう。
3つ目は、サヤが増えた口座を見つけて乗り換えることです。
対処法1. 潔く運用を止める
潔く運用を止める場合は、現在レートと近い値で指値・逆指値を入れて、買い口座と売り口座を同時に止めれるようにしましょう。
対処法2. 経過観察をする
経過観察をする場合は、いつもよりこまめに口座をチェックしましょう。
サヤが減ってきている場合は、プラスマイナスがゼロ以下になるリスクがあります。
対処法3. 口座を乗り換える
サヤ取りを始める前に一番サヤが大きくなる口座の組み合わせでサヤ取りを始めた場合でも、時間がたつと、他の口座の組み合わせの方がサヤが大きくなっているケースもあります。
サヤが減ってきたと感じたら、まずは他の口座のサヤを確認してみましょう。
ただし、より大きいサヤが狙える口座を見つけた場合でも、すぐに乗り換えるのはキケンです。
たまたまその月だけサヤが大きくなっているケースも考えられます。
安定的に大きいサヤが見込めると判断できる場合のみ乗り換えを検討しましょう。
新規口座でサヤ取りを始めるとスプレッド分のマイナスを稼いでいくところから始めないといけないので、乗り換えハードルは結構高いです。
対処法の選び方
さて、上記3つの対処法のうちどれがおすすめでしょうか?
まず最初に確認すべきことは、より大きいサヤが見込める口座の組み合わせがあるかどうかです。
その場合は、その口座が安定的に同水準のスワップを提供しているかどうかも一緒に確認してください。
残念ながら、乗り換える口座が見つからなかった場合、次に検討すべきことは、このまま運用を続けるかどうかです。
その場合は、現在の利回りが自分にとってどれほど魅力的かを考えます。
期待していた利回りほどではないけれど、現在の利回りでも十分運用を続ける価値があると判断できる場合は、そのまま運用を続けましょう。
ただし、サヤが減ってきている状態なので、サヤがゼロ以下になる前に撤退できるよう、普段よりこまめに口座をチェックしましょう。
もし、現在の利回りは魅力的ではないと判断した場合は、すぐに運用を中止し、他の魅力的な投資に資金を投入しましょう。
私の対処法とその理由
私は、運用1か月目の成績をまとめたときに、サヤが減っていることに気付きましたが、対処法2を選択し、しばらく様子を見ることにしました。
まず、他に乗り換えれる口座は見つかりませんでした。
また当時は、投資資金を一旦現金に戻して次の投資計画を練っているところだったので、預金口座に1,000万円ありました。
よって、2か月目以降の利回り約3%は預金口座に入れておくよりは十分魅力的な利回りなので、ひとまずは継続するという判断をしました。
そして4か月経過後には、他の投資先に資金を移すため、サヤ取りを終了しました。
なお、2019年11月時点では、トライオートFX(インヴァスト証券)の買い注文、FXダイレクトプラス(セントラル短資FX)の売り注文を行うのが最も高いサヤが取れることが分かっています。
トライオートFXの買いスワップが75円、FXダイレクトプラスの売りスワップが-45円なので、1万通貨量を保有すると1日あたり40円もらえます。
こちらもいつサヤがなくなるか分からないので、気になる方は早めに開始してくださいね。
買い口座はインヴァスト証券のトライオートFX
売り口座はセントラル短資FXのFXダイレクトプラス
まとめ
トルコリラ円のサヤ取りは、想定より期待利回りが低くなってしまいましたが、それでも利回り3%は預金口座にお金を預けておくよりは十分魅力的な投資でした。
2019年11月現時点で最も大きいサヤが見込める口座の組み合わせはインヴァスト証券のトライオートFX(買い口座)とセントラル短資FXのFXダイレクトプラス(売り口座)となります。
なお、セントラル短資FXのFXダイレクトプラスは、メキシコペソ円の運用で人気の口座でもあり、私も現在FXダイレクトプラスでメキシコペソ円を運用中です。