こんにちは。水玉あいです。
トラリピで豪ドルNZドルドルの取り扱いが開始されると同時に始まったスワップゼロ円キャンペーンがついに2021年7月1日で終了してしまいます。
豪ドルNZドルは、リピート系FX自動売買との相性が抜群である大人気の通貨ペアですが、スワップ条件が悪いことがネックだったので、スワップゼロ円キャンペーンはかなり神キャンペーンでした。
そんな神キャンペーンの終了とともにトラリピが打ち出したのがせま得キャンペーンです。
今回は、せま得キャンペーンの適用を検討した結果、適用しないことにしたので、その理由を説明したいと思います。
こんな方におすすめ
- 豪ドルNZドルのせま得キャンペーンを利用するか悩んでいる方
\限定タイアップレポートもらえます♪/
せま得キャンペーンとは
せま得キャンペーンとは、その名前の通り、トラリピ注文で利益値幅が20pipsで成立したポジションに優遇スワップを適用するキャンペーンで、決済トレールを設定している場合は例え利益値幅を20pips以下に設定していても対象外となります。
キャンペーン対象通貨ペアは、豪ドル/NZドルと加ドル/円の2種類ですが、本記事では豪ドル/NZドルに絞って話を進めていきます。
豪ドル/NZドルは、2021年7月1日より、10,000通貨量あたりの買いスワップが-10円、売りスワップが-5円となりますが、せま得キャンペーンが適用されると買いと売りのスワップがゼロ円となります。
キャンペーン期間は、2021年7月1日から2021年10月31日までです。
今回のキャンペーン内容の変更により、以下4点の対応が考えられます。
1.せま得を適用してトラリピで運用を続ける
2.せま得を適用せずトラリピで運用を続ける
3.他のサービスに乗り換える
4.豪ドル/NZドルの運用をやめる
トラリピでせま得を適用するか否か
トラリピでせま得を適用するか否かを検討するには、どちらがリターンが大きくなるかを考える必要があります。
バックテストができれば判断しやすいのですが、現状マネースクエアはバックテストツールを提供しておらず、決済トレールを加味したバックテストを実施することはできないため、この手法は残念ながら用いることができません。
せま得の適用を検討する際にバックテストを実施しているブログを見かけますが、決済トレールは加味されていないので個人的には参考にならないと考えています。
私は、2020年10月から2021年6月現在までトラリピで豪ドル/NZドルを運用しており、毎月の利益と決済トレールの効果検証結果があるので、これらをもとにせま得の適用可否を判断することにしました。
-
【実績公開】トラリピの豪ドルNZドルは年利20%以上が狙えるおすすめ投資法
こんにちは。水玉あいです。 2020年9月26日より、待ちに待ったマネースクエアでの豪ドル/NZドルの取り扱いが開始され、2021年7月1日までスワップポイントがゼロ円とい ...
続きを見る
現在コアレンジの利益値幅は40pipsで決済トレール有りで運用していますが、月利1.6〜4.2%(年利換算19〜50%)と非常に素晴らしいパフォーマンスで運用できています。
決済トレールの効果もかなりあります。
そこで、利益値幅を40pipsで決済トレール有りで運用している2021年3月〜2021年5月の結果を用いて、せま得を適用したときとしていないときの利益の差を計算しました。
期間 | 決済回数 | 実際の平均利益(NZドル) | 設定利益(NZドル) | 利益差(円) |
2021/3 | 33 | 22.12 | 16 | 15,834 |
2021/4 | 45 | 17.31 | 16 | 4,622 |
2021/5 | 57 | 26.52 | 16 | 47,012 |
利益差(円):
(実際の平均利益(NZドル)ー設定利益(NZドル))×決済回数×78NZドル/円
よって、12,000通貨量を運用している私の利益差の平均は、22,489円/月となりました。
1,000通貨量を運用した場合は、22,489/12=1,874円/月の利益が得られるということになります。
続いて、スワップの差を検討します。
これは、バックテストをされている方の検証結果を参考にしました。
バックテストの条件は、下記となります。
- 運用期間:2017/1〜2021/3
- 運用金額:100万円
- 売買方向:買い
- 設定値幅:1.03〜1.11
- 利益値幅:0.001〜0.010NZDまでの10ケース
- スワップ:利益値幅0.003NZD以上は-10円
- スプレッド:0.00033NZD
利益値幅とスワップポイントの結果は下記となります。
利益値幅 | スワップ |
0.001 | 0 |
0.002 | 0 |
0.003 | -33,516 |
0.004 | -34,291 |
0.005 | -35,074 |
0.006 | -35,836 |
0.007 | -36,610 |
0.008 | -37,387 |
0.009 | -38,156 |
0.01 | -38,911 |
参照記事はこちら
4年3か月運用したときのスワップがたったのこれだけです。
私の場合、利益値幅が0.004なので、1か月あたり-34,291円/51か月=-672円/月となります。
実際には、ハーフ&ハーフで運用しており、売りスワップは-5円なので、もっと少ないスワップポイントになると想定されます。
よって、1,000通貨量で運用した場合の月あたりの想定利益は1,874円であり、月あたりの想定スワップは-672円となります。
つまり、想定されるスワップポイントのマイナスより想定される利益のプラスの方が3倍程度高いと考えられるので、せま得を適用しないという結論になりました。
他のサービスとの比較
豪ドル/NZドルを自動売買で運用するサービスとして、トラリピの他にトライオートFXとループイフダンがあります。
2021年6月27日時点のスペックを比較しました。
サービス名 | ||||
証券会社 | ||||
取引コスト
|
スプレッド(pips) | 3.6 | 4 | 5.8 |
往復手数料 1,000通貨以上、1万通貨未満 |
0 | 0 |
0.2NZドル (16円)
|
|
往復手数料 1万通貨以上、10万通貨未満 |
0 | 0 |
0.1NZドル (8円)
|
|
注文の柔軟性
|
最初の注文 | 成行 | 指値・逆指値 |
指値・逆指値
|
レンジ指定 | 不可 | 可 | 可 | |
値幅・利益幅 | 規定のものから選択 値幅と利益幅は同じ値 |
任意 | 任意 | |
損切り設定 | 個別設定可能 | 個別設定可能 |
個別設定可能
|
|
独自機能 | 独自機能 | なし | 決済トレール |
レンジ追尾、セーフティ設定
|
スワップポイント
2021年6月27日時点 |
買いスワップ(円) 10,000通貨当たり |
-3 | -10 |
-0.2NZドル (-16円)
|
売りスワップ(円) 10,000通貨当たり |
0 | -5 |
0.03NZドル(2円)
|
コスト面は、トライオートFXが最も劣ると言えます。
ループイフダンとトラリピを比較すると、せま得を適用しない場合はコスト面ではループイフダンが勝ります。
しかし、ループイフダンは設定値幅をレンジで固定することができないため、使い勝手が悪く私はメインサービスとしては利用していません。
決済トレールの効果を考えるとコスト面のデメリットはカバーできると考えています。
まとめ
これまでの運用実績からせま得を利用しないことにしました。
今後の実績は引き続きブログで公開していきます。
\限定タイアップレポートもらえます♪/