こんにちは。水玉あいです。
私はマーケットや銘柄分析をしなくても手軽に投資できる手法を好んで運用しています。
そんな私が今一番期待している投資手法が株式会社FOLIOのロボプロ(ROBO PRO)です。
株式会社FOLIOといえば数年前にテーマ投資で注目を集め、その後ロボアドバイザーの「おまかせ投資」をリリースしていました。
そんな株式会社FOLIOが2020年1月15日に新たにリリースしたサービスが進化版ロボアドバイザーのロボプロです。
実は先日ロボプロのセミナーにも参加させていただいたので、そのあたりの情報もふまえてロボプロを紹介したいと思います。
[2020/10/11追記]
2020/9/23より実際にロボプロで運用を開始したため、その実績も追記しました。
こんな方におすすめ
- 手間をかけずにプロの投資手法を使いたい
- 最新のAI技術を試したい
- ロボプロの運用実績が知りたい(2020/10/11追記)
ロボプロとは
ロボプロとは、金融機関向けにAI技術を提供しているAlpaca社と協業することで、これまで金融機関のみに提供されていたAI技術によるマーケット予測と、ダイナミックな運用を掛け合わせることに成功した進化型ロボアドで、積極的な利益の追求や損失の軽減を目指しています。
Alpaca社とは:
深層学習(ディープラーニング)などのAI技術、ビッグデータ解析や金融向けデータ・ストレージなどの技術に強みをもつ金融×AIに取り組むスタートアップ。主要なプロダクトとしてマーケット予測プラットフォーム「AlpacaForecast」「AlpacaRadar」を開発し、国内外の金融機関・事業会社に提供しています。
ロボプロの特徴
株式会社FOLIOは、ロボプロに3つの特徴があると謳っています。
1.40以上のマーケットデータを活用し、相場の先を読む
ここでいうマーケットデータとは、いわゆる先行指標と言われる世界各国の株式、債券、通貨、銅や原油などを指します。例えば、有名な先行指標として銅がありますが、銅はDr.カッパーと呼ばれており、下落を先読みしたり、中国の景気を診断するように先行して動くことが知られています。このような40以上の先行指標を活用し、統計的処理で2,000種類以上の特徴量を計算しています。
2.AIを使って、膨大なデータを効率的&正確に分析
40以上のマーケットデータを活用し、2,000種類以上の特徴量を計算するのは人間では不可能ですよね。
AIの強みの一つは、そんな膨大なデータを効率的かつ正確に分析できることなので、投資分野はAIとの相性がよいと言われています。
実際にロボプロでは、膨大なデータを通じて将来の予測に役立つ特徴を探り、機械学習の技術を活用して学習データの更新と改善をおこなうことで精度の向上を目指すことができます。
しかも、それを日々実行してくれます。
人間だとどうしても体調が悪くなったり気分が乗らなかったりして、毎日分析することはできませんよね。
3.パフォーマンスの最大化を目指し、投資配分を大胆に変える
投資分野において、人間が苦手としAIが得意とすることがまだあります。
それは“感情を排除する”ということ。
いくら先行指標を使って分析を頑張っても、分析結果は買いだと言っていても、下落相場に対して、買いでエントリーできますか?
もし、エントリーした後にさらに下落したら・・・何年も含み損をかかえてしまったら・・・そう思うとなかなか行動できないのが人間です。
しかし、AIは分析結果に従い、ダイナミックな資産配分(リバランス)を実現することが可能です。
なお、リバランスは1か月に1度実施されます。
他社比較
ロボアドと言えば、ウェルスナビ、THEO、楽ラップあたりが先行しており、これら先行サービスとの差別化点が気になりますよね。
一言で言えば、これら初代のロボアドとは、全く仕組みが異なります。
初代のロボアドは、ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」を用いて、ユーザーのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを考えます。
一方ロボプロは、まずは膨大な先行指標データを用いて今後の市場の動きを予測します。
その後、最適なポートフォリオを構築する際には、他のロボアド同様「現代ポートフォリオ理論」を用います。
商品名 | WealthNavi (ウェルスナビ) |
THEO (テオ) |
おまかせ投資 | ROBO PRO (ロボプロ) |
手数料 (%) (年率・税別) |
1 長期割で最大0.90まで割引 3000万円を超える部分は0.5 |
1 運用額に応じて最大0.65まで割引 3000万円を超える部分は0.5 |
1 3000万円を超える部分は0.5 |
1 3000万円を超える部分は0.5 |
最低投資額(万円) | 10 | 10 | 10 | 10 |
積立機能 | 〇 月1万円以上 |
〇 月1万円以上 |
× | × |
投資対象 | 6~7種類の海外上場ETF | 最大30種類以上のETF | 複数のETF | 複数のETF |
7つのアセットクラス 米国株、日欧株、新興国株、米国債券、物価連動債、不動産、金 |
6つのアセットクラス 先進国株、新興国株、先進国債券、新興国債券、リート・不動産、コモディティ |
8つのアセットクラス 米国株、先進国株(米国除く)、新興国株、米国債、新興国債、ハイイールド債、不動産、金 |
8つのアセットクラス 米国株、先進国株(米国除く)、新興国株、米国債、新興国債、ハイイールド債、不動産、金 |
|
世界約50カ国 | 世界86カ国 | 開示なし | 開示なし | |
11,000銘柄 | 11,000銘柄以上 | 開示なし | 開示なし | |
運用アルゴリズム・ロジック | ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」を用いて、ユーザーのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを選択 | ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」と「資産価格の実証分析」を用いて、ユーザーのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを選択 | ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」を用いて、ユーザーのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを選択 | 短期的な先行指標に基づく予測を使用し、ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」を用いて、ダイナミックに運用戦略を変更する |
向いている人 | 自分にあったプランで長期目線で投資したい人 | 自分にあったプランで長期目線で投資したい人 | 自分にあったプランで長期目線で投資したい人 | 短期・長期ともに見据えて、積極的かつダイナミックな投資をしたい人 |
サービス開始 | 2016年7月 | 2016年2月 | 2018年11月 | 2020年1月 |
運用会社 | ウェルスナビ株式会社 (2015年4月設立) |
株式会社お金のデザイン (2013年8月設立) |
株式会社FOLIO (2015年12月設立) |
株式会社FOLIO (2015年12月設立) |
(2020年9月24日時点)
つまり、これまでのロボアドとロボプロとは、全く異なるコンセプトの商品ということになります。
ロボプロを提供している株式会社FOLIOは、初代ロボアドでは他社に後れをとってしまったものの、次世代型ロボアドであるロボプロのリリースは一番手となっており、現時点で同様のサービスはありません。
正直これまでのロボアドは、ある程度投資経験のある方からすると手数料が高く、自分でポートフォリオを組んだ方がよいという意見もありました。
ところがロボプロであれば、投資初心者はもちろんこのような経験者の方にも満足してもらえるサービス内容となっています。
それでは、ロボプロのメリットとデメリットについて整理してみましょう。
ロボプロのメリット
1.手数料が安い
次世代型の進化したサービスでありながら、手数料は他のロボアドと同様に年率1%(税抜)となっています。
もちろん、ウェルスナビやテオは運用期間や運用額に応じたディスカウントがありますが、これらのロボアドに比べて機能面で優れているロボプロの手数料としてはかなり安いと思います。
2.高いリターンが期待できる
これまでのロボアドに比べて、長期目線のみならず短期目線でも利益を求めるコンセプトなので、より高いリターンが期待できます。
3.投資スキルが向上する
プロロボの動きをチェックすることで投資スキルの向上にもつながるため、投資経験者には嬉しいメリットですね。
ロボプロのデメリット
1.積立機能はない
ウェルスナビやテオは積立投資ができるけれど、ロボプロには現在のところ積立機能がありません。
これは、そもそもの商品コンセプトを考えるとある程度納得してもらえるかと思います。
ウェルスナビやテオはそもそも長期投資を前提としているため、毎月コツコツと同額を積み立てる投資スタイルが向いています。
一方ロボプロは、短期的なリターンも求めるため、投資資金は一括で投入することも可能です。
実際にセミナーで、「投資資金が100万円ある場合、ドルコスト平均法を意識して毎月10万円ずつ投資するのと、一括で100万円最初に投資するのと、どちらがおすすめですか?」と質問があり、「プロロボは投資時点での最適ポートフォリオを組んでくれるので余剰資金があるのであれば、一括投資でもいいと思います。ただ、為替リスクなどもあるので、ドルコスト平均法などを意識することも有用です。」という回答がありました。
もちろん、まとまった投資資金がなく、毎月のお給料の中から一定額を投資に回したいという要望もあるかと思うので、フォリオでは現在積立機能について検討しているようです。
2.最低投資金額が高い
最低投資金額は10万円なので、誰でも気軽に始められる額ではありません。
投資資金の少ない方にとってはデメリットになります。
ただし、他のロボアドも最低投資金額は同額なので、これはロボアド全体のデメリットと言えるでしょう。
3.サービスの併用ができない
株式会社FOLIOが提供しているサービスのうち、ロボプロ、おまかせ投資、ワンコイン投資の併用は現在できません。
既におまかせ投資やワンコイン投資をしている方にとっては、ロボプロを始めるハードルが高くなります。
それぞれの商品にはそれぞれ特徴があるので、自分に最も合った商品を選ぶようにしましょう。
過去の実績
投資商品を選ぶとき最も気になるのは、その実績ですよね。
ロボプロは、2020年1月15日にリリースされ、7月末に運用実績をまとめた記事が出されているので、その内容をもとに実績を考察したいと思います。
気になる方は、記事も読んでみてくださいね。
ロボプロの運用期間中に、コロナショックがあり相場が大きく荒れたので、実力を評価するには最適なタイミングですね。
一言で言うと、ロボプロの実力が大いに発揮され素晴らしい実績をおさめています。
コロナショックの下落幅はTopixに対して小さく、7月14日時点の成績はTopixに対して16%も差をつけて好成績となっています。
日経平均株価は、1月17日に今年最高値となり、2月13日に国内で初めてコロナによる感染者の死亡が報じられて株価は大幅に下落、3月19日に今年最安値をつけてから再び株価は上昇しました。
ロボプロのポートフォリオを確認すると、コロナショックが生じる前に1月15日には既に債券の割合が多く、株価の暴落が始まる直前の2月18日には債券の割合がさらに増えています。
そして、底値の3月19日時点では、再び債券の割合を減らしています。
セミナーでは、6月22日の比率についても説明があり、そこでは株式の比率が50%以上で、金の比率も25%となっており、さらに7月15日では、以下のように株と金で約90%、債券はたった5%程度となっています。
新型コロナウィルスが世界の経済にダメージを与えている状況が続いている中でこのようなポートフォリオを組むことはなかなかヒトではできませんよね。
これはロボアドが様々な先行指標を分析した結果、日銀やFRB(連邦準備制度)等の各国の中央銀行がおこなっている量的緩和が長期化する可能性が高いことを予測した結果、株や金の価格が上昇しやすい可能性があると判断したからです。
このように、ショック相場においても大胆なポートフォリオのリバランスを実施したことで、高いパフォーマンスを達成することができました。
まさに、ロボプロの特徴を最大限に生かすことができた相場と言えるでしょう。
ロボプロの口コミ
まだ新しいサービスなのであまり口コミは多くありませんが、ロボプロの口コミを集めてみました。
この方は、各サービスの開示条件をもとに2020年1月31日~7月31日の直近6ヶ月のリターンで比較しており、ロボプロが圧勝であることが示されています。
この方は、コロナ禍で高い運用成績を出していることを報告しています。
この方は運用後に追加投資しているみたいですね。
この方は、数あるロボアド商品の中からロボプロに決めたようです。
この方は、分散投資の一つとしてロボプロを捉えているようですね。
ロボプロの始め方
株式会社FOLIOの口座を持っていない方は、まずは口座開設が必要となりますが、手続きを通貨すると最短で翌営業日に口座開設が完了します。
口座の開設方法は以下となります。
上記のスマホで手続きを完了する方法が便利ですが、ほかにもウェルカムレターを利用した郵送での口座開設手続きが可能ですよ。
個人の運用実績
[2020年10月11日追記]
私も実際に2020年9月23日から運用を開始してデータが得られてきたので、こちらの記事に追記したいと思います。
2020/10/11の実績(運用開始19日目)
まずはお試しなので、最低投資額の10万円を元本として投資を開始しました。
結果は右肩上がりの絶好調!
現在の投資ポートフォリオは以下の通り。
まだ投資期間は短いけれど、もう少し追加投資したいと思います。
まとめ
最新のAI技術を駆使したまさに次世代型ロボアドバイザーといえるロボプロ、私も早速運用開始しました。
運用結果は今後もブログで報告していきますので、参考にしてくださいね。