こんにちは。水玉あいです。
私はマーケットや銘柄分析をしなくても手軽に投資できる手法を好んで運用しています。
そんな私が今一番期待している投資手法が株式会社FOLIOのロボプロ(ROBO PRO)です。
株式会社FOLIOといえば数年前にテーマ投資で注目を集め、その後ロボアドバイザーの「おまかせ投資」をリリースしていました。
そんな株式会社FOLIOが2020年1月15日に新たにリリースしたサービスが進化版ロボアドバイザーのロボプロです。
実はロボプロのリリースセミナーにもご招待いただいたので、そのあたりの情報もふまえてロボプロを紹介するとともに自分の実績も公開したいと思います。
こんな方におすすめ
- 手間をかけずにプロの投資手法を使いたい
- 最新のAI技術を試したい
- ロボプロの運用実績が知りたい
ロボプロとは
ロボプロとは、金融機関向けにAI技術を提供しているAlpaca社と協業することで、これまで金融機関のみに提供されていたAI技術によるマーケット予測と、ダイナミックな運用を掛け合わせることに成功した進化型ロボアドで、積極的な利益の追求や損失の軽減を目指しています。
Alpaca社とは:
深層学習(ディープラーニング)などのAI技術、ビッグデータ解析や金融向けデータ・ストレージなどの技術に強みをもつ金融×AIに取り組むスタートアップ。主要なプロダクトとしてマーケット予測プラットフォーム「AlpacaForecast」「AlpacaRadar」を開発し、国内外の金融機関・事業会社に提供しています。
ロボプロの特徴
株式会社FOLIOは、ロボプロに3つの特徴があると謳っています。
1.40以上のマーケットデータを活用し、相場の先を読む
ここでいうマーケットデータとは、いわゆる先行指標と言われる世界各国の株式、債券、通貨、銅や原油などを指します。例えば、有名な先行指標として銅がありますが、銅はDr.カッパーと呼ばれており、下落を先読みしたり、中国の景気を診断するように先行して動くことが知られています。このような40以上の先行指標を活用し、統計的処理で2,000種類以上の特徴量を計算しています。
2.AIを使って、膨大なデータを効率的&正確に分析
40以上のマーケットデータを活用し、2,000種類以上の特徴量を計算するのは人間では不可能ですよね。
AIの強みの一つは、そんな膨大なデータを効率的かつ正確に分析できることなので、投資分野はAIとの相性がよいと言われています。
実際にロボプロでは、膨大なデータを通じて将来の予測に役立つ特徴を探り、機械学習の技術を活用して学習データの更新と改善をおこなうことで精度の向上を目指すことができます。
しかも、それを日々実行してくれます。
人間だとどうしても体調が悪くなったり気分が乗らなかったりして、毎日分析することはできませんよね。
3.パフォーマンスの最大化を目指し、投資配分を大胆に変える
投資分野において、人間が苦手としAIが得意とすることがまだあります。
それは“感情を排除する”ということ。
いくら先行指標を使って分析を頑張っても、分析結果は買いだと言っていても、下落相場に対して、買いでエントリーできますか?
もし、エントリーした後にさらに下落したら・・・何年も含み損をかかえてしまったら・・・そう思うとなかなか行動できないのが人間です。
しかし、AIは分析結果に従い、ダイナミックな資産配分(リバランス)を実現することが可能です。
なお、リバランスは1か月に1度実施されます。
他社比較
ロボアドと言えば、ウェルスナビ、THEO、楽ラップあたりが先行しており、これら先行サービスとの差別化点が気になりますよね。
一言で言えば、これら初代のロボアドとは、全く仕組みが異なります。
初代のロボアドは、ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」を用いて、ユーザーのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを考えます。
一方ロボプロは、まずは膨大な先行指標データを用いて今後の市場の動きを予測します。
その後、最適なポートフォリオを構築する際には、他のロボアド同様「現代ポートフォリオ理論」を用います。
商品名 | WealthNavi (ウェルスナビ) |
THEO (テオ) |
おまかせ投資 | ROBO PRO (ロボプロ) |
手数料 (%) (年率・税別) |
1 長期割で最大0.90まで割引 3000万円を超える部分は0.5 |
1 運用額に応じて最大0.65まで割引 3000万円を超える部分は0.5 |
1 3000万円を超える部分は0.5 |
1 3000万円を超える部分は0.5 |
最低投資額(万円) | 10 | 10 | 10 | 10 |
積立機能 | 〇 月1万円以上 |
〇 月1万円以上 |
× |
〇 |
投資対象 | 6~7種類の海外上場ETF | 最大30種類以上のETF | 複数のETF | 複数のETF |
7つのアセットクラス 米国株、日欧株、新興国株、米国債券、物価連動債、不動産、金 |
6つのアセットクラス 先進国株、新興国株、先進国債券、新興国債券、リート・不動産、コモディティ |
8つのアセットクラス 米国株、先進国株(米国除く)、新興国株、米国債、新興国債、ハイイールド債、不動産、金 |
8つのアセットクラス 米国株、先進国株(米国除く)、新興国株、米国債、新興国債、ハイイールド債、不動産、金 |
|
世界約50カ国 | 世界86カ国 | 開示なし | 開示なし | |
11,000銘柄 | 11,000銘柄以上 | 開示なし | 開示なし | |
運用アルゴリズム・ロジック | ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」を用いて、ユーザーのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを選択 | ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」と「資産価格の実証分析」を用いて、ユーザーのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを選択 | ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」を用いて、ユーザーのリスク許容度に応じた最適なポートフォリオを選択 | 短期的な先行指標に基づく予測を使用し、ノーベル経済学賞を受賞した「現代ポートフォリオ理論」を用いて、ダイナミックに運用戦略を変更する |
向いている人 | 自分にあったプランで長期目線で投資したい人 | 自分にあったプランで長期目線で投資したい人 | 自分にあったプランで長期目線で投資したい人 | 短期・長期ともに見据えて、積極的かつダイナミックな投資をしたい人 |
サービス開始 | 2016年7月 | 2016年2月 | 2018年11月 | 2020年1月 |
運用会社 | ウェルスナビ株式会社 (2015年4月設立) |
株式会社お金のデザイン (2013年8月設立) |
株式会社FOLIO (2015年12月設立) |
株式会社FOLIO (2015年12月設立) |
(2021年5月13日時点)
つまり、これまでのロボアドとロボプロとは、全く異なるコンセプトの商品ということになります。
ロボプロを提供している株式会社FOLIOは、初代ロボアドでは他社に後れをとってしまったものの、次世代型ロボアドであるロボプロのリリースは一番手となっており、現時点で同様のサービスはありません。
正直これまでのロボアドは、ある程度投資経験のある方からすると手数料が高く、自分でポートフォリオを組んだ方がよいという意見もありました。
ところがロボプロであれば、投資初心者はもちろんこのような経験者の方にも満足してもらえるサービス内容となっています。
実際にリリース日から1年2か月運用していた場合のロボプロの運用実績は約20.18%のプラスであり、同じ期間において一般的なロボアドバイザーは約12.18%のプラス、TOPIX(東証株価指数)は約12.87%のプラスでしたので、しっかりとロボプロの運用アルゴリズムが良いパフォーマンスに結びついていることが分かります。
ロボプロ運用実績:
サービス開始当初(2020年1月15日)から2021年3月31日まで、FOLIO ROBO PROサービスに投資していた場合のパフォーマンスです。少数第3位以下を切り捨てています。運用手数料を年率1%(税込1.1%)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資したと仮定して計算しています。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
一般的なロボアドバイザー:
比較対象としている「一般的なロボアドバイザー」とは、一般的な運用アルゴリズムでROBO PROと同じETFを運用した結果を算出したものです。一般的な運用アルゴリズムとして、ノーベル賞を受賞した理論に基づいており、金融機関においても広く使われている平均分散法を採用しています。平均分散法における期待リターンはCAPMを用いて算出しており、リスク許容度はやや高めとし、5%~40%の保有比率制限を設けて最適ポートフォリオを算出しています。なお、「一般的なロボアドバイザー」のシミュレーションにおいても、運用手数料を年率1%(税込1.1%)徴収し、リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定して計算しています。分配金は投資の拠出金銭に自動的に組み入れ、リバランスにより再投資すると仮定して計算しています。少数第3位以下を切り捨てています。信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。将来の運用成果等を示唆又は保証するものではありません。
[出典]フォリオ公式サイト
それでは、ロボプロのメリットとデメリットについて整理してみましょう。
ロボプロのメリット
1.手数料が安い
次世代型の進化したサービスでありながら、手数料は他のロボアドと同様に年率1%(税抜)となっています。
もちろん、ウェルスナビやテオは運用期間や運用額に応じたディスカウントがありますが、これらのロボアドに比べて機能面で優れているロボプロの手数料としてはかなり安いと思います。
2.高いリターンが期待できる
これまでのロボアドに比べて、長期目線のみならず短期目線でも利益を求めるコンセプトなので、より高いリターンが期待できます。
リリース日から1年2か月運用した場合の高いパフォーマンスについては既にご紹介済ですが、なぜこのような高いパフォーマンスが得られたのか、実際にコロナショック相場での実績をまとめた記事がありますので、その内容をもとに考察したいと思います。
コロナショック相場でのロボプロの下落幅はTopixに対して小さく、7月14日時点の成績はTopixに対して16%も差をつけて好成績となっています。
日経平均株価は、1月17日に今年最高値となり、2月13日に国内で初めてコロナによる感染者の死亡が報じられて株価は大幅に下落、3月19日に今年最安値をつけてから再び株価は上昇しました。
ロボプロのポートフォリオを確認すると、コロナショックが生じる前に1月15日には既に債券の割合が多く、株価の暴落が始まる直前の2月18日には債券の割合がさらに増えています。
そして、底値の3月19日時点では、再び債券の割合を減らしています。
ロボプロのセミナーでは、6月22日の比率についても説明があり、そこでは株式の比率が50%以上で、金の比率も25%となっており、さらに7月15日では、以下のように株と金で約90%、債券はたった5%程度となっています。
新型コロナウィルスが世界の経済にダメージを与えている状況が続いている中でこのようなポートフォリオを組むことはなかなかヒトではできませんよね。
これはロボプロが様々な先行指標を分析した結果、日銀やFRB(連邦準備制度)等の各国の中央銀行がおこなっている量的緩和が長期化する可能性が高いことを予測した結果、株や金の価格が上昇しやすい可能性があると判断したからです。
このように、ショック相場においても大胆なポートフォリオのリバランスを実施したことで、高いパフォーマンスを達成することができました。
まさに、ロボプロの特徴を最大限に生かすことができた相場と言えるでしょう。
3.多様な積立機能がある
ウェルスナビやテオと同様、ロボプロにも積立機能があります。
毎月の積立額および引き落とし日を指定すると、毎月6日または23日に指定した金融機関の口座から引き落とされ、ロボプロに自動で投資されます。
この機能は、他のロボアドと同じです。
ロボプロは、さらに月によって引き落とし額を変えることができるサービスがあります。
ボーナス月等に追加で積立金を入れることができるので、便利な機能と言えます。
4.投資スキルが向上する
ロボプロの動きをチェックすることで投資スキルの向上にもつながるため、投資経験者には嬉しいメリットですね。
ロボプロのデメリット
1.最低投資金額が高い
最低投資金額は10万円なので、誰でも気軽に始められる額ではありません。
投資資金の少ない方にとってはデメリットになります。
ただし、他のロボアドも最低投資金額は同額なので、これはロボアド全体のデメリットと言えるでしょう。
2.サービスの併用ができない
株式会社FOLIOが提供しているサービスのうち、ロボプロ、おまかせ投資、ワンコイン投資の併用は現在できません。
既におまかせ投資やワンコイン投資をしている方にとっては、ロボプロを始めるハードルが高くなります。
それぞれの商品にはそれぞれ特徴があるので、自分に最も合った商品を選ぶようにしましょう。
ロボプロの口コミ
ロボプロの口コミをツイッターで集めてみました。
この方は、各サービスの開示条件をもとに2020年1月31日~7月31日の直近6ヶ月のリターンで比較しており、ロボプロが圧勝であることが示されています。
この方は、コロナ禍で高い運用成績を出していることを報告しています。
この方は運用後に追加投資しているみたいですね。
この方は、数あるロボアド商品の中からロボプロに決めたようです。
この方は、分散投資の一つとしてロボプロを捉えているようですね。
ロボプロの始め方
株式会社FOLIOの口座を持っていない方は、まずは口座開設が必要となりますが、手続きを通貨すると最短で翌営業日に口座開設が完了します。
口座の開設方法は以下となります。
上記のスマホで手続きを完了する方法が便利ですが、ほかにもウェルカムレターを利用した郵送での口座開設手続きが可能ですよ。
運用実績
2020年9月23日から運用を開始し、2021年9月5日時点の実績を公開します。
10万円から運用を開始し、だいたい1か月毎に10万円の追加投資を行い、ロボプロの積立機能が2021年4月16日に始まってからは10万円/月で積立てており、投資元本は90万円となります。
約11か月の運用で98,042円(10.9%)のプラスとなりました。
通算損益:
運用開始から現時点まで運用をおこなったこと
この損益には、手数料も含まれており、完全放置で運用しているため十分過ぎる実績です。
現在のポートフォリオは下記となります。
自分では投資していない金等の金融商品にも分散投資してくれているのが嬉しいポイントです。
まとめ
最新のAI技術を駆使したまさに次世代型ロボアドバイザーといえるロボプロ、8か月弱の運用成績は大満足です。
積立サービスも始まったので、毎月数万円ずつ積立投資していきたいと思います。