こんにちは。水玉あい(@aitama_go)です。
FXのサヤ取りは、こまめなメンテナンスが必要であるものの、ある程度想定通りのリターンを得ることができたり、リスク回避することができたりする手法です。
これまでは、「手間の割に利回りが低いのではないか?」という思いから手を出していなかった手法ですが、実際にどれほどの手間でどれだけの利益を得ることができるのか検証したいと思います。
トルコリラ/円のスワップのサヤ取りがおすすめな理由
FXのサヤ取りには、3つの手法があります。
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FXのサヤ取りは儲からないのか?まずは3つの手法を理解しよう
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その中でも、同通貨ペアのスワップのサヤ取りは、異通貨ペアでサヤ取りするよりリスクが低いと考えられています。
異通貨ペアは、2つの通貨の相関性が非常に高いことが前提条件となるためです。
同通貨ペアのスワップのサヤ取りの中でも、トルコリラ/円は、最も利回りが期待できる分、ボラティリティの高い通貨ペアとなっています。
よって、ボラティリティを嫌って、南アフリカランド/円やメキシコペソ/円のスワップのサヤ取りも人気があるのですが、そもそもサヤ取りのリスクは、事前のシミュレーションとこまめなメンテナンスである程度コントロールできるので、最も利回りが期待できるトルコリラ/円がおすすめと考えています。
トルコリラ/円のおすすめ口座
トルコリラ/円のおすすめ買い口座は、安定的に高い買いスワップを提供していてスプレッドも業界最安値水準にも関わらず、1,000通貨から取引可能な投資家に大人気のトレイダーズ証券のみんなのFXまたはLIGHT FXとなります。
トルコリラ/円のおすすめ売り口座は、安定的に安い売りスワップを提供していてスプレッドも業界最安値水準のGMOクリック証券のFXネオとなります。
ただし、10,000通貨からの取引になるので、どうしても少額から始めたい方は、ほぼ同水準のスワップで1,000通貨から取引可能なFXプライムbyGMOがおすすめです。
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【おすすめ口座】トルコリラ円のスワップサヤ取り
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トルコリラ/円の期待利回り
トルコリラ/円の過去半年のスワップを表にまとめました。
FX口座 | みんなのFX / LIGHT FX | FXネオ | |
スワップ | 買い(1万通貨あたり) | 売り(1万通貨あたり) | 差額 |
2018/8 | 3340 | -2223 | 1117 |
2018/9 | 2845 | -1849 | 996 |
2018/10 | 3650 | -2488 | 1162 |
2018/11 | 3560 | -3056 | 504 |
2018/12 | 4035 | -3055 | 980 |
2019/1 | 3454 | -2409 | 1045 |
平均 | 3481 | -2513 | 967 |
平均すると1か月あたり967円のスワップが期待できることが分かりました。
よって、10,000通貨を1年投資すると、11,604円の利益が期待できます。
さて、ここで重要なのは、どれくらいのリスクを取って、どれくらいのリターンを狙うか、つまり、いくらの資金で運用するかです。
過去3年で最もトルコリラ/円が急落したのは、2018年8月10日で、高値は20.021、安値は15.908でその差はなんと4.113円でした。
つまり、このレベルの急落でもロスカットにならないためには、10,000(通貨)×4.113(円)=41,130円の余裕資金が必要ということになります。
さらに、日々の変動分として、2円見込んでおきたいので、10,000(通貨)×2(円)=20,000円の余裕資金をプラスしたいと思います。
よって、急落分と日々の変動分で6.113円分変動したらロスカットされる設定なので、自動でロスカットされてしまう前に、自分でレートの上下に決済価格を設定しておきます。
レートの上下にあらかじめ決済価格を設定しない場合、片方の口座だけ自動ロスカットになってしまい、損失を被るリスクがあるためです。
片方の口座が自動ロスカットになった場合、手動でもう一方の口座を決済するという方法もありますが、実際には、一瞬だけレートが急落してすぐに元に戻るという現象もみられるため、手動で2つの口座を同じレートで決済するのはほぼ不可能と言えます。
そこで、今回は、6.113円分変動したら自動ロスカットされるので、その少し前である6円分変動したところに決済価格を設定します。
よって、21円を中心として、15円から27円までの変動に耐えられる設定となります。
レートが上がると、その分必要証拠金も増えるため、最も多くの必要証拠金が必要なレートは27円であり、その額は、27(円)×10,000(通貨)/25(レバレッジ)=10,800円となります。
よって、運用資金は、必要証拠金と余裕資金をすべて足して、10,800+41,130+20,000=71,930円となります。
運用資金を71,930円として、買い口座と売り口座それぞれ損失が出る方向にレートが動いた場合のシミュレーションは下記となります。
買い口座(通貨単位10,000, レバレッジ25) | ||||
レート | 運用資金 | 損益 | 必要証拠金 | 余裕資金 |
21 | 71930 | 0 | 8400 | 63530 |
20 | 61930 | -10000 | 8000 | 53930 |
19 | 51930 | -20000 | 7600 | 44330 |
18 | 41930 | -30000 | 7200 | 34730 |
17 | 31930 | -40000 | 6800 | 25130 |
16 | 21930 | -50000 | 6400 | 15530 |
15 | 11930 | -60000 | 6000 | 5930 |
売り口座(通貨単位10,000, レバレッジ25) | ||||
レート | 運用資金 | 損益 | 必要証拠金 | 余裕資金 |
21 | 71930 | 0 | 8400 | 63530 |
22 | 61930 | -10000 | 8800 | 53130 |
23 | 51930 | -20000 | 9200 | 42730 |
24 | 41930 | -30000 | 9600 | 32330 |
25 | 31930 | -40000 | 10000 | 21930 |
26 | 21930 | -50000 | 10400 | 11530 |
27 | 11930 | -60000 | 10800 | 1130 |
実際には、決済レート時に少しだけ余裕資金が残ればよいので、それぞれ200円ずつ余裕資金を残して決済する設定とし、買い口座で66,200円、売り口座で71,000円で運用したいと思います。
買い口座(通貨単位10,000, レバレッジ25) | ||||
レート | 運用資金 | 損益 | 必要証拠金 | 余裕資金 |
21 | 66200 | 0 | 8400 | 57800 |
20 | 56200 | -10000 | 8000 | 48200 |
19 | 46200 | -20000 | 7600 | 38600 |
18 | 36200 | -30000 | 7200 | 29000 |
17 | 26200 | -40000 | 6800 | 19400 |
16 | 16200 | -50000 | 6400 | 9800 |
15 | 6200 | -60000 | 6000 | 200 |
売り口座(通貨単位10,000, レバレッジ25) | ||||
レート | 運用資金 | 損益 | 必要証拠金 | 余裕資金 |
21 | 71000 | 0 | 8400 | 62600 |
22 | 61000 | -10000 | 8800 | 52200 |
23 | 51000 | -20000 | 9200 | 41800 |
24 | 41000 | -30000 | 9600 | 31400 |
25 | 31000 | -40000 | 10000 | 21000 |
26 | 21000 | -50000 | 10400 | 10600 |
27 | 11000 | -60000 | 10800 | 200 |
トータルの運用資金は、137,200円となります。
過去のスワップの平均より、1年運用で11,604円の利益が得られますので、期待利回りは8.5%となります。
なお、1年でポジションを決済する場合は、スプレッドの支払いが生じるので、その分をマイナスします。
みんなのFXのトルコリラ/円のスプレッドは1.7銭なので、1万通貨のトルコリラ/円を売買すると、1.7(銭)×0.01(円/銭)×10,000(通貨)=170円かかります。
FXネオ by GMOクリック証券のトルコリラ/円のスプレッドは1.9銭なので、1万通貨のトルコリラ/円を売買すると、1.9(銭)×0.01(円/銭)×10,000(通貨)=190円かかります。
2つの口座を合わせると、1万通貨のトルコリラ/円を売買するのに360円のスプレッドが必要となります。
よって、この場合の期待利回りは、(11,604-360)/137,200×100=8.2%となります。
トルコリラ/円の日々の口座管理
スワップのサヤ取りでは、利益を出している口座から損失を出している口座へ定期的に資金を移動する必要があります。
私の設定では、2円分の日々の変動を見込んでいるため、いずれかの口座で1.5円分の損失が出たタイミングで資金移動を行いたいと思います。
なお、損失としては、為替差益だけではなくスワップ分も合わせて考える必要があります。
つまり、10,000万通貨で運用する場合は、為替差益とスワップのマイナスが15,000円となったタイミングで、利益を出している口座から15,000円資金移動を行いたいと思います。
トルコリラ/円のスワップサヤ取りのまとめ
今回は、初めてサヤ取りに挑戦するため、少し余裕を持った設定としました。
4円の急落は過去頻繁に起こっているわけではないため、急落時は潔く決済することにすれば、3円分の変動に耐えられる余裕資金で運用するという考えもあるかと思います。
この場合は、ほぼ半分の運用資金で十分なので、期待利回りは16%程度見込めます。
メンテナンスの手間次第ですが、慣れてきたら、余裕資金を減らすことも考えたいと思います。
私は、買い口座はみんなのFXで運用資金662,000円、売り口座はFXネオで運用資金710,000円で10万通貨購入しました。
具体的な口座の設定方法も下記の記事で解説していますので、不安な方は参考にしてくださいね。
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みんなのFXの口座は、他の通貨を運用していて使いたくない方は、全く同じスペックのLIGHT FXがおすすめです。
トルコリラ/円のおすすめ売り口座は、安定的に安い売りスワップを提供していてスプレッドも業界最安値水準のGMOクリック証券のFXネオとなります。
ただし、FXネオは10,000通貨からの取引になるので、どうしても少額から始めたい方は、ほぼ同水準のスワップで1,000通貨から取引可能なFXプライムbyGMOがおすすめです。