こんにちは。水玉あいです。
前回FXリピート系自動売買のおすすめ通貨ペアの記事を書いた結果、豪ドル/円、カナダドル/円およびNZドル/ドルがおすすめであることがわかりました。
私は既にNZドル/ドルは運用ですが、今回は設定を見直す必要がないか再検討したいと思いますので、現在運用中のNZドル/米ドルの実績とともに、おすすめの設定について解説したいと思います。
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こんな方におすすめ
- NZドル/米ドルの運用をしたいけど、どんな設定がいいかわからない
- 他の人のFXリピート系自動売買でのNZドル/ドルの運用成績が見たい
NZドル/米ドルの実績公開
私の現在(2018年11月27日時点)のトラリピ口座を公開します。
元本が220万円なので、36,408円のプラス(利回り1.7%)です。
10月14日より元本200万円でNZドル/ドル、元本20万円でカナダドル/円を運用しているので、NZドル/米ドルの収益だけだと33,121円(利回り1.7%)となります。
約1か月の運用で利回り1.7%ということになり、年利5-10%を目指している私にとっては、十分満足できる結果となりました。
さらに、一般的に運用初期は利回りが悪いと言われています。
運用を続けることで収益がたまるので、口座資金を減らして資金効率を上げることができます。今後が楽しみですね。
NZドル/米ドルを運用するサービスを選ぶ
私は、買いと売りを両方仕掛けるハーフ&ハーフを設定したいので、選択肢はトラリピかトライオートFXのどちらかとなります。
トラリピとトライオートFXの違いは、決済トレールの有無とコストです。
そこで、NZドル/米ドルに対するコストを比較してみます。
NZドル/米ドル | 手数料 | スプレッド(円) 1000通貨あたり |
買いスワップ 1000通貨あたり |
売りスワップ 1000通貨あたり |
0 | 40 | -2.2(円) | -1.3(円) | |
40 | 20 | -0.024(ドル) | 0.01(ドル) |
手数料:
新規注文および決済注文毎に必要なコスト。例えば、新規発注価格が100円で利益幅を1円と設定した場合、片道手数料が0.02円なら、新規取引価格は、100(新規発注価格)+0.02(片道手数料)=100.02円となり、決済発注価格は、100.02(新規取引価格)+1(利益幅)+0.02(片道手数料)=101.04円となる。手数料が無料なら、新規取引価格は、100円となり、決済発注価格は、101円となる。つまり、手数料が必要な場合は、得られる利益は同額だが、手数料分約定されにくくなる。
スプレッド:
売値と買値の価格差のこと。例えば、買値が100.05円で売値が100円の通貨を1,000通貨購入した場合、買った瞬間に0.05×1,000=50円の含み損を抱えることになる。
スワップ:
スワップは、2つの通貨を交換するときに生じる金利差調整分。高金利の国の通貨を買って低金利の国の通貨を売った場合に、その金利差分のスワップ受け取りが発生する。逆に、低金利の国の通貨を買って高金利の国の通貨を売る場合は、金利差分のスワップの支払いが発生する。買いスワップは通貨を買ったときに発生するスワップで、売りスワップは通貨を売ったときに発生するスワップ。
コストでは、トラリピの勝ちですね。
そうなると、自動的に決済トレールのあるトラリピの圧勝になります。
決済トレール:
トラリピにおける利益の拡大を狙う独自機能。 レートがトレール判定価格に達するごとに決済価格を有利な方向へ移動させることで、決済価格が相場を追いかけることが出来、トレンド相場におけるトラリピの利益の拡大を狙う。トレール判定価格は通貨により異なる。
運用の設定を決める
私は、運用資金200万円を用いて下記の設定で運用することにしました。
注文 | 買い | 売り |
レンジ幅(ドル) | 0.601-0.70 | 0.701-0.80 |
利益幅(ドル) | 0.0061 | 0.0061 |
通貨量(ドル) | 1000 | 1000 |
トラップ本数(ドル) | 100 | 100 |
トラップ値幅(ドル) | 0.1 | 0.1 |
東京15時ロスカット(ドル) | 0.5044 | 0.8966 |
既に運用している設定と同じです。
各設定につき、その理由を順に説明していきます。
レンジ幅は、買い注文0.601-0.70ドル、売り注文0.701-0.80ドルとする
NZドル/ドルの過去10年のチャートを確認すると、0.60~0.80ドルの価格帯(下記のチャートのオレンジ部分)であればほとんどカバーできることがわかります。
2014年は0.80ドルを超えて推移していますが、現在0.67ドル付近であることからまずは0.60~0.80ドルで設定し、今後の動きを見ながら設定を追加したいと思います。
レンジをちょうど真ん中で割って、買い注文0.601-0.80、売り注文0.801-0.90と設定します。
利益幅は、買い注文と売り注文ともに0.0061とする
マネースクエアの検証によると、利益幅の設定が収益に直結することがわかっています。
利益幅は、大きければ大きいほど良いというものではなく、ATR(Average True Rang)の値を参考に算出することが可能です。
ATR:
その通貨ペアの平均的な1日の変動幅を表す指標
長期運用を前提にしているので、過去5年間の最適利益幅を参考にします。
ただし、決済トレールを設定するため、レール判定価格の0.0020ドル分を最適利益幅からマイナスする必要があり、さらにスプレッド分も忘れず最適利益幅からマイナスしましょう。
レール判定価格:
決済トレールにおいて、決済価格が移動するきっかけとなる価格。
ここを忘れてしまうと、せっかく最適利益幅に設定したつもりが、なかなか決済されず利益率が悪くなってしまった、という悲劇が起こってしまいます。
よって、買い注文と売り注文ともに、0.0081-0.0020-0.0004=0.0057が最適な利益幅となります。
では、なぜ私は0.0061で設定するのかというと、単純に設定した当初スプレッド分を引くことを忘れていたからです。
今回設定し直すことも検討したのですが、設定し直すためにはポジションを一旦決済する必要があり、手間なので、しばらくは今のままの利益幅で様子見したいと思います。
今から新規に設定する方には、0.0057をおすすめします。
買い注文と売り注文ともにマイナススワップが発生するので、ポジションを長く持ちたくないという方は、過去1年間の最適利益幅を用いて0.0061-0.0020-0.0004=0.0037を利益幅として設定することもできますが、マイナススワップの値は小さいのであまり気にしなくてもよいかと思います。
通貨量は1,000通貨とする
通貨量は、最低取引量の1,000通貨で始めたいと思います。
最小通貨で沢山トラップを仕掛ける方がリスク分散になります。
トラップ本数は100本とする
この値を決定するために、マネースクエアが提供しているトラリピ運用試算表を活用します。
通貨ペア、運用予定額、仕掛けるレンジ幅、仕掛けるトラップ本数、通貨量、利益幅を入力して、「計算スタート」ボタンを押すと、トラップ値幅、レバレッジ、ロスカットレートなどが自動で計算される優秀なツールです。
私は運用資金を200万円考えているので、下記の設定がよさそうです。
(注)こちらの写真は、「トラリピ運用試算表」の前の名称である「らくトラ運用試算表」になります。項目のうち、「東京15時ロスカット」と「自動ロスカット」はなくなり、今は「ロスカット」という項目となっています。
重要な項目は、赤字で囲った「すべて成立時の評価損」「すべて成立時の実質レバレッジ」「東京15時ロスカット」の3点です(ストップロスを設定した場合は、ストップロス損失額もしっかりと確認しましょう)。
「すべて成立時の評価損」は、最大限被る可能性のある損失額を表しています。いざというとき、自分が耐えられる損失か否かを確認しましょう。
「すべて成立時の実質レバレッジ」は、すべてのポジションが成立した際に、自分の資金に対して何倍のお金を運用することになるかを表しています。
この値が最大で5倍程度なので、リスクはさほど高くないことがわかります。
「東京15時ロスカット」は、自動的に決済される為替レートを表しています。
この値がそれぞれ0.5044ドルと0.8966ドルなので、過去10年チャートのレンジをほぼカバーできている非常に安全な設定であることがわかります。
なお、運用資金が足りない場合は、トラップ本数を減らすか、レンジ幅を狭めるか、のどちらかで調整することが可能です。
例えば、下記のような条件だと50万円の資金で運用可能です。
トラリピで実際に設定する
(注)以下で使用されている写真は、いずれも古いですが、参考にはなります。
さて、設定項目が決定したので、実際にトラリピで設定したいと思います。
マネースクエアのマイページにログインしたら、画面左上にある「トレードログイン」を起動します。
左上にある「らくトラ」ボタンを押します。
質問に従って設定を入力していきます。
入力できたら、「次へ」ボタンを押しましょう。
決済トレールは当然ありです!
含み損が出てもひたすら耐える戦略なのでストップロスは設定しません。
注文内容を最終確認しましょう。
問題なければ、「注文する」ボタンを押して設定完了です。
売り注文も同様に設定してみてください。
慣れると難しくないですね。
今後は実績をブログで報告していきますね。
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