こんにちは。水玉あいです。
FXのリピート系自動売買に興味がある人なら、トライオートFXのコアレンジャー豪ドル/NZドルは聞いたことがありますよね?
80.02%(2018年11月30日時点)という信じがたい利益率をたたき出しており、2位のプログラムを引き離して圧倒的1位に君臨しています。
思わず運用開始してしまいますよね?
私もその1人です。
2018年10月20日から300万円の資金で運用を開始しており、約40日で131,267円の確定利益(2018年11月30日時点)を出しています。
これだけ利益率が高いと初心者の方は特に心配になりませんか?
リスクは取り過ぎてないだろうか、と。
そもそも用意されているプログラムの購入ボタンを押しただけなので、どんなプログラムかよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、大人気のコアレンジャー豪ドル/NZドルについて解説し、リスクと3つの対策についてお伝えしたいと思います。
初心者は必見です!
こんな方におすすめ
- コアレンジャー豪ドル/NZドルを運用中だけど、どんな商品かよくわかっていない
- コアレンジャー豪ドル/NZドルのリスク対策について知りたい
トライオートFXとは?
そもそも、トライオートFXとはなんでしょうか。
インヴァスト証券が提供している為替の自動売買システムです。
トライオートFXは下記の動画で概要がつかめます。
つまり、あらかじめ設定したプログラムに従って、自動で通貨ペアを買ったり売ったりしてくれるシステムとなります。
当初は、自分で売買プログラムを設定するプランしかなく、上級者向けと言われていたのですが、2018年7月から「自動売買セレクト」というプログラムが新たに追加されました。
こちらは、既にインヴァスト証券が提供してくださるプログラムを選択するだけで売買ができるため、初心者でも取り組みやすく人気となっています。
そのプログラムの中で飛びぬけて利益率が高いのが、コアレンジャー豪ドル/NZドルというプログラムになります。
コアレンジャーとは?
それでは、コアレンジャーとはどのようなプログラムなのでしょうか。
まず、レンジ帯をコアレンジとサブレンジに分けます。
コアレンジとサブレンジの内容は下記になります。
コアレンジ | サブレンジ | |
定義 | 2014年1月2日~2018年4月30日のレンジのうち60~70%の期間をカバーできるレンジ | 2014年1月2日~2018年4月30日のレンジのうちコアレンジ以外のレンジ |
注文方向 | 両建て (売り買い同時) |
コアレンジ帯より上では売り コアレンジ帯より下では買い |
値幅 | 狭い | 広い |
つまり、コアレンジで沢山売買を繰り返す設定となっておりレンジ相場に強い戦略となります。
豪ドル/NZドルがなぜ1位なのか?
豪ドルとNZドルのペアは、なぜ圧倒的に高い利益率を出しているのでしょうか。
その答えは、2つの通貨が非常によく似た特徴をもっており、似たような動きをするからです。
いずれの国も先進国の中では高金利通貨と言われており、資源国で、中国が最大の輸出先、さらに金利政策に同調性があると言われています。
実際に過去10年のチャートを確認すると、2012~2014年のオレンジ枠で囲った時期以外は、とてもきれいなレンジを形成していることがわかります。
特に2014年以降は、非常に狭い範囲できれいなレンジを形成していることがわかります。
実際に、豪ドルとNZドルがどれくらい相関性が高いのかを数値で見てみましょう。
OANDAの相関図によると、豪ドル/円とNZドル/円の相関係数は0.91、豪ドル/ドルとNZドル/ドルの相関係数は0.95となっています。
この数値、もはや豪ドルとNZドルはほぼ同じといってもいいくらいですね。
つまり、豪ドル/NZドルは、レンジ相場に強い戦略であるコアレンジャーと非常に相性がよいことがわかります。
リスクと3つの対策
コアレンジャー豪ドル/NZドルは利益率がとても魅力的ですが、その分リスクもあります。
運用を開始する前にしっかりと理解しましょう。
トラリピのハーフ&ハーフで運用する
コアレンジャー豪ドル/NZドルの実際の設定は、下記となっています。
サブレンジ | コアレンジ | サブレンジ | |
レンジ幅 | 1.0060-1.041 | 1.0480-1.1005 | 1.1075-1.1425 |
注文方向 | 買い | 買い・売り | 売り |
値幅(pips) | 70 | 35 | 70 |
利益幅(pips) | 70 | 20 | 70 |
本数 | 6 | 16 | 6 |
つまり、10年チャートで確認すると、下記のオレンジ枠がコアレンジ、青枠がサブレンジとなります。
2012~2014年に大きなトレンドが発生したため、2014年以前のレンジは全くカバーできていないことがわかります。
よって、1つ目のリスク対策は、この10年レンジをカバーするようにトラリピのハーフ&ハーフで設定することです。
もちろん、単純にレンジ幅を広げるだけでは必要資金が増えるだけなので、値幅を広くとることも忘れないようにしましょう。
ただし、基本的には、これらの通貨は非常に似ているため、政策金利をしっかりと追っていれば、相場がどちらに動きそうかを予想することは難しくなさそうです。
実際に、2012~2014年のトレンド相場では、豪ドルの政策金利が下がったことが原因と考えられています。
ですので、私は、レンジはオリジナル設定のままでいきたいと思います。
資金目安の金額で運用する
1000通貨で運用した場合、推奨証拠金は130,068円で、定義は下記の黒枠で記載されています。
「期間総合最大評価損失/2」と書かれていますので、なんとなく不安になりますね。
インヴァスト証券が提供している仕掛けシミュレーターで、必要資金を確認してみましょう。
サブレンジの上限と下限がそれぞれ1.1425と1.0060なので、ロスカットレートをそれぞれ1.1445と1.0040に設定してシミュレートしてみたところ、資金目安が171,000円となりました。
つまり推奨証拠金の130,068円で運用した場合は、サブレンジ全体をカバーできないことがわかりました。
これは過去5年分のチャートをカバーできないということなので、長期運用を前提とした場合、結構リスクをとっていると思います。
そこで、2つ目のリスク対策は、少なくとも2014年以降のチャートはカバーできるように、運用通貨量を決めたら是非仕掛けシミュレーターで資金目安を確認し、少なくとも資金目安は口座に入れることです。
値動きの異なる複数通貨ペアを運用する
2つ目のリスク対策は、より多くの資金で運用することになるため、資金効率は下がってしまいます。
そこで、このデメリットを補うために、推奨証拠金の金額で運用しながら、値動きの異なる通貨ペアをトライオートFXで運用することでリスクを下げることが可能です。
これが3つ目のリスク対策となり、私はこの方法をとっています。
現在、コアレンジャー豪ドル/NZドルの23,000通貨を運用しており、推奨証拠金は2,991,570円、資金目安は3,942,000円となっています。
そこで、300万円をコアレンジャー豪ドル/NZドル用、200万円を豪ドル/円(設定はトラリピのハーフ&ハーフ)用として運用しており、合計500万円を口座に入れています。
豪ドル/NZドルと豪ドル/円は、相関係数0.25と低いのでリスク分散になっています。
まとめ
コアレンジャー豪ドル/NZドルは、レンジ相場になりやすい豪ドル/NZドルを使ってレンジ相場に強い戦略で運用するため利益率が高いことがわかりました。
ただし、オリジナルの設定のままで推奨証拠金の額で運用すると、2014年以降のチャートをカバーできずに途中でロスカットされてしまいます。
長期運用を前提としている場合は、設定をトラリピのハーフ&ハーフに変えるか、仕掛けシミュレーターで計算した資金目安の金額で運用するか、値動きの異なる複数通貨ペアを運用するか、いずれかのリスク対策を行うことを強くおすすめします。
ちなみに、1つ目のリスク対策が最も安全(ローリスクローリターン)で、3つ目のリスク対策が最もリターン狙い(ハイリスクハイリターン)の対策となります。
私のトライオートFXの運用実績は、このブログで報告していきますね。
私は、FX自動売買を資産運用のコアとしており、トラリピのハーフ&ハーフを通貨ペア毎にトラリピかトライオートFXで運用することをおすすめしています。
よければ下記の記事も参考にしてみてくださいね。
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