こんにちは。水玉あいです。
トライオートETFといえばナスダック100トリプルが最強の組み合わせと言われており、ツイッター上では多くの利益報告がされており盛り上がっています。
投資には、そのときそのときで儲けやすい手法というものが存在しますので、このように盛り上がっている手法には乗っておくのが正解です。
ただし、その手法の特徴やリスクについてはしっかりと理解し、リスクコントロールを怠らないことが重要となります。
こんな方におすすめ
- トライオートETFでナスダック100トリプルの投資を開始したい
- ナスダック100トリプルは儲かるらしいけど、リスクはないのか知りたい
トライオートETFは、インヴァスト証券から無料で口座開設できます。
ナスダック100トリプルとは
ナスダック100トリプル、はナスダック100指数を3倍の値動きにした株価指数です。
ナスダック100指数とは、アメリカの株式市場の一つであるNASDAQに上場する金融セクター以外の銘柄のうち、流動性が高く時価総額の大きい上位100銘柄で構成する株価指数で、銘柄数はナスダック市場全体の4%程度ですが、時価総額ベースでは約75%を占めます。
構成銘柄はGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)に代表される世界最大級のテクノロジー企業が主力を占め、米国の技術革新の恩恵を受けてきた株価指数として知られています。
コロナショックの影響もあり、世界の技術革新は今後も加速度的に進むことが予測されているためナスダック100指数は今後も引き続き成長が見込まれる上に、ナスダック100指数の構成銘柄は定期的に入れ替えられます。
すなわち、ナスダック100指数は、常にいいとこ取りをしながら将来指数が上がっていくと期待されています。
よって、その3倍の値動きをするナスダック100トリプルは、高い上昇幅が見込まれるため、FIREを目指す個人投資家に爆発的な人気があります。
トライオートETF×ナスダック100トリプルの特徴
トライオートETF×ナスダック100トリプルを運用するにあたり、価格調整による分割と併合という大きな特徴を理解しておく必要があります。
米国ETFは取引の利便性を考慮し100ドル前後で取引できるように価格調整がされており、値段が上がりすぎたものは分割、下がりすぎたものは併合をすることで価格を調整しています。
分割:
1口を2口、3口などに分割することを指します。価格は分割した割合によって調整され、理論上資産価値には影響はありません。例えば、1口が1,000円のときに1:2の分割(1口を2口に分割)をした場合、分割後の保有口数は2倍になりますが、理論上、1口の価格は500円となります。
併合:
口数を減らし価格を調整するために、複数の口数を1口に統合することを指します。理論上資産価値には影響はありません。例えば、2:1の併合(2口を1口に併合)をした場合、発行済口数は半分になり、理論上価格は2倍になります。
この分割や併合は、そのETFのリスクサインとして活用することができます。
つまり、分割されるということは、価格が上昇し過ぎており今後も価格上昇が見込まれると判断されたことを意味しており、よいサインと言えます。
分割が決定されたら、積極的に投資して問題ないでしょう。
一方、併合されるということは、価格が下落し過ぎておりすぐに価格上昇が見込まれないと判断されたことを意味しており、悪いサインと言えます。
併合が決定されたら、少し様子見した方がよいでしょう。
ナスダック100トリプルの分割とその対応について
トライオートETFの公式サイトから調べたところ、過去3回*分割が行われており、そのときのトライオートETFの対応はそれぞれ下記となっています。
*この回数は、トライオートETFでナスダック100トリプルの取り扱いがされた後の回数と考えられますので、実際にはもっと多くの分割がされた可能性があります。
過去に遡るほど手動での対応が必要となっており、直近の分割では何も対応しなくてもそのまま自動売買を続けることができるようになっています。
なお、分割のタイミングは2017年1月、2018年5月および2021年1月と2,3年間隔で3回も行われており、ナスダック100トリプルがいかに勢いよく上昇してきたかが分かります。
2021年1月21日
直近の分割は、2021年1月21日に実施されました。
1口が2口に分割されており、1月10日時点でTQQQは約190ドルまで上昇していたため、分割前の190ドルの建玉1口は95ドルの建玉2口に分割されることになります。
トライオートETFで必要なアクションについてですが、保有中のポジションおよび新規発注ともに自動で分割後の新価格と建玉数量に変更されるため、何もしなくてもそのまま自動売買を続けることができます。
もちろん、分割を機に自動売買の設定を見直すこともできます。
2018年5月23日
2018年の分割では、150ドルが3分割されました。
トライオートETFで必要なアクションについてですが、既に保有中のポジションについては自動で分割後の新価格と建玉数量に変更されるため、何もする必要がありませんでしたが、新規発注については停止されたため、引き続きナスダック100トリプルの取引を続けるためには再度注文し直す必要がありました。
2017年1月12日
2017年の分割では、2分割されました。
トライオートETFで必要なアクションについてですが、既に保有中のポジションについては手動での決済が必要でした。
さらに、新規発注については停止されたため、引き続きナスダック100トリプルの取引を続けるためには再度注文し直す必要がありました。
ナスダック100トリプルの併合とその対応について
私が調べた限り、ナスダック100トリプルはこれまでに併合されていません。
併合は価格が暴落した際に行われるため、これまでナスダック100トリプルで併合が行われていないというのは安心材料になりますね。
ナスダック100トリプルのリスクについて
上場廃止
ETFの上場廃止の基準は東京証券取引所「有価証券上場規程」などにおいてETFのタイプ別に細かく定められており、例えば下記のようなものが含まれています。
ポイント
ETFの管理会社の金融商品取引業の登録が失効したとき。
ETFの管理会社が投資信託協会の会員でなくなったとき。
ETFの受託会社が認可を取り消されたとき。
ETFの一口あたりの純資産額と特定の指標の相関係数が0.9未満となった場合において、1年以内に0.9以上とならないとき。
管理会社から上場廃止申請が行なわれたとき。
上場廃止になったETFは信託約款の規定に基づき、受託者との合意のうえで繰上償還されます。
繰上償還については、次の項目を参照してください。
繰上償還
ETFでは繰上償還の規定が定められている場合があり、例えば下記のようなものが含まれています。
ポイント
受益権の口数が、あらかじめ定めた口数を下回ったとき。
信託契約を解約することが受益者のため有利であると委託者(運用会社)が認めるとき。
受益権を上場したすべての金融商品取引所において上場廃止になったとき。
ファンドが連動の対象としている株価指数が廃止されたとき。
繰上償還されると、償還日の取引終了後にETFの純資産総額を算出し、それをETF全体の口数(受益権の総口数)で割り、償還価額(償還日の基準価額)を決定します。
そして、その償還価額と保有口数に応じた償還金が各投資家に支払われることになります。
取扱廃止
ETFそのものが上場廃止しない場合でも、特定の証券口座が取扱廃止を決定する場合があります。
実際にIG証券では、TQQQの取扱廃止を決定しています。
そのときのニュースリリースをもとに具体的に何が起こるのかを解説したいと思います。
下記は2021年2月24日にリリースされたニュースです。
TQQQは、グループ2に属しています。
つまり、2021年2月27日(土)午前0時より引き上げられる証拠金維持率100%を満たすように資金を入金し、2021年3月29日(月)の前までに保有ポジションを決済する必要があります。
ニュースリリースから保有ポジション決済の期限まで1か月程度しかないため、タイミングによってはマイナス決済をしなければいけなくなるリスクがあります。
ロスカット
レバレッジ商品なので、ロスカットされるリスクがあります。
特にナスダック100トリプルは、ナスダック100の3倍の値動きをするため、下落幅も大きいです。
そのため、ロスカットリスクを限りなく排除するため、0ドルまで耐えられる資金量を入れて運用している方も多いです。
実際には、0ドルになる前には併合が行われるでしょうから、十分な資金量で運用していればロスカットリスクはほぼないと言えるでしょう。
含み損
十分な資金量で運用している場合、含み損そのものはリスクにならないと思うかもしれませんが、ETFには上場廃止、繰上償還、取扱廃止というリスクがあるため、含み損を抱えている期間は短い方がリスクコントロールになります。
さらに、含み損を抱えている期間が長くなればそれだけ資金拘束による機会損失が生じますので、状況によってはリスクとなりますし、含み損の額や期間によっては精神的な負担も大きくなるでしょう。
個人的には、この含み損をどうコントロールするかがトライオートETF×ナスダック100トリプルの運用において最も重要であると考えています。
そこで、ナスダック100トリプルの日足チャートを用いて過去5年の下落率とその下落期間を調査し、その結果を下記にまとめました。
下落開始日 | 高値 | 下落終了日 | 安値 | 下落率 | 回復日 | 下落期間 |
2020/9/2 | 88.15 | 2020/9/21 | 54.34 | 38.4 | 2020/12/17 | 105 |
2020/2/19 | 59.54 | 2020/3/23 | 16.25 | 72.7 | 2020/7/13 | 143 |
2018/10/1 | 36.81 | 2020/12/24 | 15.15 | 58.8 | 2019/11/7 | 401 |
2015/12/29 | 10.22 | 2016/2/8 | 5.62 | 45.0 | 2016/8/5 | 218 |
下落率:(下落開始日の高値ー下落終了日の安値)/ 下落開始日の高値×100の計算式より算出した数値です。
回復日:下落開始日の高値以上の値になる日です。
下落期間:下落開始日の翌日を1日目とし、回復日を最終日としたときの下落している日数です。
最も大きく下落したのは、2020年2月のコロナショックであることが分かります。
ここでより注目したいのは、下落率ではなく下落期間です。
短くても100日以上、長いと400日も回復に時間がかかってしまっています。
よって、下落したときに安値でポジションを保有できるようなレンジ幅を最初から設定するか、下落後に追加で資金追加してポジションを購入できるようにする対策がおすすめです。
トライオートETFは、インヴァスト証券から無料で口座開設できます。
まとめ
トライオートETF×ナスダック100トリプルは、比較的リスクが低く高いリターンが見込める素晴らしい投資手法であることが分かりました。
実際に私も運用開始しましたので、設定方法などについて気になる方は下記の記事も参考にしてください。
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