こんにちは。水玉あいです。
トライオートETFといえばナスダック100トリプルが最強の組み合わせと言われており、ツイッター上では多くの利益報告がされており盛り上がっています。
投資には、そのときそのときで儲けやすい手法というものが存在しますので、このように盛り上がっている手法には乗っておくのが正解です。
私も実際にトライオートETFを用いてナスダック100トリプルへの投資を開始したので、今回はその設定について解説したいと思います。
しっかりと期待する利益を狙うためには運用開始時の設定がとても重要となります。
ブログではいろんな方が自分の設定を公開されていますが、運用開始のタイミングがずれると最適な設定も異なります。
本記事では、設定のみならず、どのような考えでそのような設定にしたのかの根拠や運用資金の計算式についても解説しており、運用開始時のナスダック100トリプルの価格に応じて適切な設定が選べるようにしました。
また、運用資金に応じたアレンジ設定も公開していますので、よければ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- トライオートETF×ナスダック100トリプルの他の人の設定が知りたい
- トライオートETF×ナスダック100トリプルの設定の根拠が知りたい
トライオートETFは、インヴァスト証券から無料で口座開設できます。
トライオートETFとは
トライオートETFとは、インヴァスト証券が提供している世界中のETFに自動売買できるサービスです。
ETF:
Exchange Traded Fundの略称で、取引所で取引される投資信託を指しています。個別株を購入するよりも分散投資がしやすく、通常の投資信託よりも手数料が安いので、株式と投資信託のいいとこ取り商品として人気が高いです。
世界中のETFにレバレッジをかけて自動売買できるサービスは現時点でトライオートETFのみとなっており、為替手数料を払うことなく円建てで少額から世界のETFに投資することができるので、投資初心者からも大きな支持を得ています。
実際にトライオートETFの口座を開設(2019年9月1日〜2020年8月31日の期間)したユーザーのうち50%以上が株式投資経験1年未満となっています。
トライオートETFでは、初心者向けのセレクト機能と上級者向けのビルダー機能があり、初心者でも上級者でも満足できる仕様となっています。
セレクト機能では、登録されているプログラムの中から期間収益率、期間損益、推奨証拠金等の情報をもとに選択するだけで自動売買ができます。
ビルダー機能では、自分好みにカスタマイズしたプログラムを稼働させることができます。
ナスダック100トリプルとは
ナスダック100トリプル(TQQQ)とは、ナスダック100の3倍の値動きをする株価指数です。
ナスダック100は、ナスダックに上場する金融銘柄を除く、時価総額上位100銘柄の時価総額加重平均によって算出される株価指数であり、アメリカ合衆国を代表する株価指数の一つとなっています。
ナスダック100の構成銘柄の定期入れ替えは毎年12月に行われ、さらに定期的な入れ替え以外でも、組み入れ基準から外れた構成銘柄が出ればその都度入れ替えが行われます。
ナスダック100の組入基準:
- 米国内での上場がナスダックのみである。
- 金融会社でない。
- 平均して、1日当たり最低でも20万株以上の出来高がある。
- 破産手続きに入っていない。
- 上場して二年以上が経過している。
このような構成銘柄の特徴から、ナスダック100は右肩上がりのチャートになりやすいことが分かります。
なぜトライオートETFとTQQQの組み合わせが最強なのか
トライオートETFでは、ナスダック100トリプルであるTQQQが非常に人気で、トライオートETFとナスダック100トリプルは最強の組み合わせとも言われています。
なぜなら、レンジ相場になりやすいFXと異なり、もともと右肩上がりになりやすいナスダック100は、買い注文のみで十分に運用することが可能であり、さらにナスダック100トリプルはナスダック100の値動きを3倍にしているので、上下の値動きを元に利益を積み重ねるトライオートETFのような自動売買と非常に相性が良いからです。
トライオートETF×TQQQの設定
私の運用開始時の設定は下記となります。
売買方向 | 買 |
設定レンジ (ドル) | 70〜130 |
注文本数 | 61 |
利確幅 (ドル) | 7 |
運用資金 (万円) | 70 |
設定レンジ (ドル)
私が運用を開始するタイミングでTQQQのレートは100でした。
そこで、TQQQの過去の日足チャートから一日にどれくらい上昇または下落するか確認しました。
すると上下ともに一日の変動幅は大きくても10程度であることが分かりました。
よって、現在のレートである100を中心として上下ともに一日の最大変動幅の3倍である30のレンジ、つまり70から130の範囲を設定レンジとし、注文を仕掛けることにしました。
ETFは100前後の価格で取引できるように価格調整されているため、100を超えてくるとそのうち分割が行われる可能性があります。
そのため、高いレンジでは分割されることを警戒してポジションを持たないようにしている個人投資家の方もいらっしゃるようですが、個人的には警戒する必要は全くないと考えています。
分割されたときに保有ポジションになにかリスクが発生するわけではありません。
むしろ、分割されるということは今後も上昇が見込まれるというよいサインなので、気にせずポジションを仕掛けます。
注文本数
注文本数は、注文を仕掛けるレンジ幅から算出しました。
今回は1ドル幅で注文を仕掛けることにしましたので、70から130の範囲だと61本となります。
利確幅 (ドル)
TQQQは長期的に見れば右肩上がりのチャートなので、利確幅が広いほど利益率が高くなるように感じるかもしれませんが、
ストレートに上昇し続けるわけではなく下落することもあるため、厳密に言えば、リスクリターンのバランスのよい利確幅が存在します。
この場合のリスクとは、ポジションを保有しているタイミングで暴落がきてしまい含み損を抱えてしまうことがリスクと言えます。
そこで、過去のチャートからリスクリターンのバランスのよい利確幅を調べてみました。
トライオートETFのビルダー機能を用いて、設定を入力すると稼働前にシミュレーションを行うことができ、そこで期間収益率やリスクリターンバランスを確認することができます。
シミュレーションの期間は、2019年1月以降、または2020年1月以降のいずれかで実施可能です。
私は、2020年1月以降でシミュレーションを行いました。
また、実際の設定レンジは70から130ですが、このレンジではシミュレーション期間のほとんどがレンジアウトしてしまうため、シミュレーション期間の80%以上をカバーできるよう、シミュレーションに用いるレンジは40から100としました。
シミュレーション結果は下記となります。
利確幅 (ドル) | ① 期間収益率 (%) | ② 実現損益+評価損益 (円) | ① / ② |
リスクリターンバランス
|
10 | 42.02 | -65,725 | -0.00064 | very good |
9 | 40.73 | -65,137 | -0.00063 | very good |
8 | 40.71 | -64,782 | -0.00063 | very good |
7 | 41.00 | -64,559 | -0.00064 | very good |
6 | 38.88 | -65,585 | -0.00059 | good |
5 | 38.33 | -64,335 | -0.00060 | good |
4 | 37.29 | -63,761 | -0.00058 | good |
① 期間収益率 (%):シミュレーションで算出される2020年1月以降の期間収益率となります。
② 実現損益+評価損益 (円):リスクを数値化するため、シミュレーション期間中最も実質損益(実現損益+評価損益)がマイナスとなった2020年3月23日の実質損益となります。
① / ②:リスクリターンのバランスを見るため、リターンである①をリスクである②で割りました。①は大きい数値であるほど望ましく、②は小さい数値であるほど望ましいので、① / ②の数値が大きいほどリスクリターンのバランスが良いと言えます。
リスクリターンバランス:シミュレーションで算出される評価となります。
上記の表より、利確幅7ドル以上においてリスクリターンバランスがよくなることが分かります。
私は収益率を追求するよりもある程度利確され、大きな含み損を抱えない方がよいので、利確幅を7ドルとしました。
含み損をはじめとするトライオートETF×ナスダック100トリプルのリスクについては、下記の記事で解説していますので興味があればご参照ください。
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トライオートETF×ナスダック100トリプル(TQQQ)の特徴とリスク
こんにちは。水玉あいです。 トライオートETFといえばナスダック100トリプルが最強の組み合わせと言われており、ツイッター上では多くの利益報告がされており盛り上がっています ...
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運用資金 (万円)
TQQQが0ドルになっても耐えられる資金を入れて運用することにしました。
具体的な計算は下記となります。
注文価格 | 必要証拠金 | 余裕資金 | 必要資金 |
130.0 | 500 | 14,300 | 14,800 |
129.0 | 500 | 14,190 | 14,690 |
128.0 | 500 | 14,080 | 14,580 |
127.0 | 500 | 13,970 | 14,470 |
126.0 | 500 | 13,860 | 14,360 |
125.0 | 500 | 13,750 | 14,250 |
124.0 | 500 | 13,640 | 14,140 |
123.0 | 500 | 13,530 | 14,030 |
122.0 | 500 | 13,420 | 13,920 |
121.0 | 500 | 13,310 | 13,810 |
120.0 | 500 | 13,200 | 13,700 |
119.0 | 500 | 13,090 | 13,590 |
118.0 | 500 | 12,980 | 13,480 |
117.0 | 500 | 12,870 | 13,370 |
116.0 | 500 | 12,760 | 13,260 |
115.0 | 500 | 12,650 | 13,150 |
114.0 | 500 | 12,540 | 13,040 |
113.0 | 500 | 12,430 | 12,930 |
112.0 | 500 | 12,320 | 12,820 |
111.0 | 500 | 12,210 | 12,710 |
110.0 | 500 | 12,100 | 12,600 |
109.0 | 500 | 11,990 | 12,490 |
108.0 | 500 | 11,880 | 12,380 |
107.0 | 500 | 11,770 | 12,270 |
106.0 | 500 | 11,660 | 12,160 |
105.0 | 500 | 11,550 | 12,050 |
104.0 | 500 | 11,440 | 11,940 |
103.0 | 500 | 11,330 | 11,830 |
102.0 | 500 | 11,220 | 11,720 |
101.0 | 500 | 11,110 | 11,610 |
100.0 | 500 | 11,000 | 11,500 |
99.0 | 500 | 10,890 | 11,390 |
98.0 | 500 | 10,780 | 11,280 |
97.0 | 500 | 10,670 | 11,170 |
96.0 | 500 | 10,560 | 11,060 |
95.0 | 500 | 10,450 | 10,950 |
94.0 | 500 | 10,340 | 10,840 |
93.0 | 500 | 10,230 | 10,730 |
92.0 | 500 | 10,120 | 10,620 |
91.0 | 500 | 10,010 | 10,510 |
90.0 | 500 | 9,900 | 10,400 |
89.0 | 500 | 9,790 | 10,290 |
88.0 | 500 | 9,680 | 10,180 |
87.0 | 500 | 9,570 | 10,070 |
86.0 | 500 | 9,460 | 9,960 |
85.0 | 500 | 9,350 | 9,850 |
84.0 | 500 | 9,240 | 9,740 |
83.0 | 500 | 9,130 | 9,630 |
82.0 | 500 | 9,020 | 9,520 |
81.0 | 500 | 8,910 | 9,410 |
80.0 | 500 | 8,800 | 9,300 |
79.0 | 500 | 8,690 | 9,190 |
78.0 | 500 | 8,580 | 9,080 |
77.0 | 500 | 8,470 | 8,970 |
76.0 | 500 | 8,360 | 8,860 |
75.0 | 500 | 8,250 | 8,750 |
74.0 | 500 | 8,140 | 8,640 |
73.0 | 500 | 8,030 | 8,530 |
72.0 | 500 | 7,920 | 8,420 |
71.0 | 500 | 7,810 | 8,310 |
70.0 | 500 | 7,700 | 8,200 |
トライオートETFの必要証拠金は、日々前営業日の終値を元に算出され、円換算価格の範囲が0円から2500円までは500円となっています。
今回は、TQQQが0ドルになった場合を想定しているので、必要証拠金は500円となります。
余裕資金は、それぞれのポジションが0ドルになったときに耐えられる金額なので、注文価格が130ドルの場合は、130ドル×110円/ドル=14,300円となります。
必要資金は、必要証拠金と余裕資金を合計した金額となります。
そして、この必要資金をすべて足すと701,500円となります。
0ドルまで暴落する前に1,500円程度は稼げると考え、キリのよい70万円を運用資金としました。
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アレンジ設定
少ない運用資金で始めるには?
もっと少ない運用資金で始めたい方のために私の上記の設定をもとにしたアレンジ設定を考えました。
運用資金を減らすためにできることは、基本的に注文本数を減らすか、設定レンジを狭めるか、の2つが王道の方法になります。
注文本数を減らすと、利確されるタイミングが減りますがメンテナンスの手間は変わりません。
設定レンジを狭めると、利確されるタイミングは変わりませんが、メンテナンスの手間が増えます。
個人個人の好きなスタイルでアレンジいただければと思います。
注文本数を減らす
設定レンジは70から130ドルのままで、注文間隔をあける場合の注文本数、レンジ幅および運用資金を下記にまとめました。
注文間隔 (ドル) | 注文本数 | レンジ幅 (ドル) | 運用資金 (円) |
1ドル幅 | 61 | 61 | 701,500 |
1.5ドル幅 | 41 | 61.5 | 471,500 |
2ドル幅 | 31 | 62 | 356,500 |
2.5ドル幅 | 25 | 62.5 | 287,500 |
3ドル幅 | 21 | 63 | 241,500 |
設定レンジを狭める
設定レンジは上下20ドルくらいはないとすぐにレンジアウトしてしまうため、80から120ドルを設定レンジとした場合の注文間隔、注文本数、レンジ幅および運用資金を下記にまとめました。
注文間隔 (ドル) | 注文本数 | レンジ幅 (ドル) | 運用資金 (円) |
1ドル幅 | 41 | 41 | 471,500 |
1.5ドル幅 | 28 | 41.48 | 322,000 |
2ドル幅 | 21 | 42 | 241,500 |
2.5ドル幅 | 17 | 42.5 | 195,500 |
3ドル幅 | 14 | 43.08 | 161,000 |
多い運用資金で始めるには?
もっと多くの運用資金で始めたい方は、設定の口数を増やすことが考えられます。
口数を2口にすると、運用資金は単純に2倍の1,403,000円となります。
実績公開(毎月更新予定)
期間 | 投資元本 | 実現損益 | 金利 | 合計損益 | 月利 | 年利(換算) | 累計利益 | 評価損益 | 累計時価損益 |
2021/4/9〜 | 700,000 | 1,521 | -2 | 1,519 | 0.2 | 3.6 | 1,519 | -100 | 1,419 |
2021/5 | 700,000 | 9,900 | -13 | 9,887 | 1.4 | 23.4 | 11,406 | -4,222 | 7,184 |
2021/6 | 700,000 | 16,444 | -233 | 16,211 | 2.3 | 38.4 | 27,617 | 2,608 | 30,225 |
2021/7 | 700,000 | 16,501 | -59 | 16,442 | 2.3 | 39.0 | 44,059 | 8,401 | 52,460 |
2021/8 | 2,100,000 | 36,976 | -211 | 36,765 | 1.8 | 29.0 | 80,824 | 2,554 | 83,378 |
2021/9 | 5,000,000 | 53,200 | -72 | 53,128 | 1.1 | 17.6 | 133,952 | -268,557 | -134,605 |
2021/10 | 5,000,000 | 194,900 | -1,952 | 192,948 | 3.9 | 64.0 | 326,900 | 15,502 | 342,402 |
2021/11 | 5,000,000 | 94,108 | -560 | 93,548 | 1.9 | 31.0 | 420,448 | 32,309 | 452,757 |
2021/12 | 5,000,000 | 232,134 | -636 | 231,498 | 4.6 | 76.8 | 651,946 | 34,502 | 686,448 |
2022/1 | 5,000,000 | 115,815 | -144 | 115,671 | 2.3 | 38.4 | 767,617 | -504,320 | 263,297 |
合計損益:実現損益と金利を足したものです。
月利:利益を元に計算しています。1か月運用しなかった月は、日数ベースで計算しています。
年利:月利を単純に12倍した数値となります。
評価損益:含み損益です。確定していないため、そのうちプラスで確定されることを期待しています。
累計時価損益:累計利益と評価損益を足したものです。全ポジションを決済した場合の損益となり、投資元本は含みません。
まとめ
トライオートETF×ナスダック100トリプルは現在比較的低いリスクで高いリターンが見込める最強の投資法の一つとして大変人気です。
しっかりと期待する利益を狙うためには、最初の設定がとても重要になりますので、本記事が運用開始時の設定の参考になれば嬉しいです。
実際の利益については、本記事で今後報告していきますね。
トライオートETFは、インヴァスト証券から無料で口座開設できます。